女のスペース・ながおかについて

 「女のスペース・ながおか」は1999年から活動を開始、2002年にNPO法人の認可を受け、今日に至る活動を展開しています。2005年には年間相談件数は1000件を超え、以降年間1000~1400件前後で推移しています。

近年の相談内容としては、離婚・DV・夫婦関係・家族の問題が全体の65%を占め、心理支援としてのカウンセリングが25%となっています。相談内容の傾向としては、様々な問題が重複した困難なケースが増えてきております。

  私たちは女性のための相談・支援窓口として活動をスタートさせましたが、支援活動をしていくなかで、大人と同じように、あるいは大人よりも深く傷ついている子どもたちがいることに気づかされました。否応なしに大人たちの問題に巻き込まれていく子どもたち。適切なケアもなされないまま、逆境的環境下で育っていく子どもが親になり、さらに被害の連鎖が起きているという構図にも気づきました。このような連鎖を断ち切り、親も子も安心できる生活を取り戻すためには、具体的な支援と共に適切で丁寧な心理ケアが必要だと感じています。

 2016年からは、DVや虐待など逆境的環境下に育つ・育った親と子のための心理プログラム『コンカレント(母子同時並行)プログラム』をスタートさせました。2期目からは長岡市の自立支援事業の委託業務として、関係機関と連携をとりながら実施しています。

 今後はますます、女性・子ども・障がいのある人や高齢者、LGBTの方々に対して総合的、専門的な支援が必要となっていくことでしょう。

「女のスペース・ながおか」はこれからも、一人ひとりが自分らしく自立(心の自律も)した生活に向かっていけるよう、子どもたちが安心・安全な環境で生きていけるように、相談・支援活動を続けていきたいと考えています。